まさにユビキタス社会のど真中になってしまった近未来のお話。
石川県(だと思う)にある大黒市が舞台と言う極めて異例な物語です。
面白いなと思うのは、まず、子どもが巻き込まれていき、大人たちと戦うと言うこと。
しかし、そこは、子ども達のやることで、なかなか行動に不完全なところがあるのが面白いです。
それから、設定が良いですね。
近未来の電脳空間が舞台で、その電脳空間が現実と重なっていると言うのが、今まで見たことのない設定です。
こういう話の多くは、電脳空間と現実が別のところにあって、それがお互いに影響しあうと言うのが多いです。マトリックスとかこういう話じゃなかったですか？
しかし、そこに、現実と電脳空間の垣根が曖昧になってきてしまっているというところに、すぐそこに迫ってきている、ユビキタス社会への警告的メッセージを感じます。
それから、主人公ヤサコは目的もなく、巻き込まれていくだけですが、他の人々、ハラケン、イサコ、オバチャン、猫目等は、それぞれの目的の為に、それぞれの行動をし、結果として、相乗効果を生み出し、大問題に発展して行っているのが、見ていて面白いです。
さて、意外なことに、もう来週で最終回だそうです。早いなぁ…
NHKのアニメでお決まりの、ストーリーのど真ん中で再放送の挿入という驚きの展開が今回はなく、全部26回しかないそうです。
ちょっと意外です。
もう少し、始めの段階で、コイル探偵局の話を入れて、前50回くらいにしても、十分に楽しめる作品なったでしょうに。
ちょっと、今の話だと、話だけがどんどん進んで行って、転校生であるヤサコとイサコの人間関係の形成に若干の無理が生じている気がします。
しかも、小学生なのに、ストーリーに対して、夏休み中の出来事が多すぎます。
学校をもう少し舞台にしても良かったのではないかと思います。
まぁ、いずれにしても、今のままで十分に面白いのですが。
コメント