容疑者Xの献身

2008年9月17日 読書
本日未明、読み終わりました。

で、レビューしようと思って、ここで検索したら、文庫本発売されてるジャン!!

他で調べても見つからないので、しょうがないので、ブックオフで850円で買ったのに・・・

でかくて、邪魔で高いじゃないか・・・・

アホだ・・・


で、東野圭吾って天才ですか?

いや、文学の天才と言いたいのではなく、論理学の天才ですか?

論理学を主幹としているであろう数学の天才・石神とその数学を利用する物理学の天才・湯川の2人を自由自在(?)に操り、そして、あれだけの事件を解決させている。
天才を生み出し、操ることは、天才でなくても出来るんでしょうか?
すごいなと思いました。


さて、読みながら、福山雅治、北村一輝、堤真一が頭の中を駆け回ります。
柴咲コウ、真矢みきはこの時点では原作に出ていませんし、 品川祐は、この時点では過去の人になってしまっていますので。
物理学研究室の面々もちょろっと院生が1人出てくるだけですね。

こうしてみると、本当に華のない話ですね。

まぁ、それはさて置き、本当に面白い話でした。
2人の天才の頭脳対決と、天才刑事の勘が交錯しながら、とんでもない真実へと近づいていく湯川学。

そして、その真実に近づくにつれて、揺れるガリレオ先生。

旧友であり、好敵手である石神に対する友人としての想い。そして、友人だからこそたどりついてしまった真実。

面白かったですよ。

ドラマのせりふでこの容疑者Xの献身からの引用かな?と思うようなシーンなんかもあって、へぇ~とか思いました。

それにしても、湯川先生の気持ちはもちろん、石神の気持ちもなんとなく判りますね。
まぁ、あそこまでやるか?とは思いますが、気持ちは判る。
その全てを知ってしまった湯川先生の気持ちも判る。

でも、2人の気持ちが判るので、逆に、ラストシーンの花岡靖子の気持ちがわかりません。
石神の気持ちがわかるので、基本的には、「そこまでしてくれたの?」としか思えないんです。

ラストシーンは、ああなるしかなかっただろうし、そこに、湯川先生の存在は、あろうとなかろうと関係ない、ある意味必然的なラストだと思います。
花岡靖子は、親として、ああするしかありません。

結局のところ、美里ちゃんに振り回されただけのところだと思うのですが、女子中学生がこの重圧に耐えられるはずもなく、ああなる結果を論理的に判断できなかった石神もまた、未熟であったということだと思います。
特に、高校の先生なんですから。

さぁ、映画が楽しみだ。

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