真夏の方程式

2011年7月26日 読書
ガリレオシリーズの最新作。
色々忙しくて、すっかり遅くなってしまいましたが、昨日買って読みました。

結局、なんで「真夏の方程式」なのかはわかりませんでした。

舞台は、お盆も過ぎた夏休み終盤。
まだまだ暑いですが、真夏とは言い難い。
そして、方程式の謎もわかりませんでした。

で、内容ですが、まぁ、可もなく不可もなくと言った感じでしょうか。

とんでもない科学技術も登場しませんし、「聖女の救済」や「容疑者Xの献身」のような、なんだこれ?という展開もなかった。

そして、子ども嫌いの湯川先生が、終始子どもと一緒にいることに違和感があります。
初めは、寄り付かないんだが、だんだんと距離を縮めるみたいな描写があれば良かったのかな?と思いました。

それとも、この子ども嫌いの設定はドラマオリジナルだったっけ?忘れた。

さて、今までになかった点としては、本当に一番最初から湯川が登場していたということだと思います。
湯川ありきの今回の事件。

この中で、湯川がどう動くのかというのが、注目すべき点だったのではないかと思いますが、事件との距離感が、やはりガリレオだなぁ、と感じさせてくれて、良かったかな?と。

そして、今回のキーワードは、「ある人物の人生が大きく捻じ曲げられる」というセリフ。
このある人物が、結局最後までわからなかったんですが、なぜ、湯川がこだわったのかというのもまた、最後に合点がいって、上手いなぁ東野圭吾と思いました。

でも、上手にまとまっているようで、結局、完全犯罪が2つも成立してるんですよね・・・

こんなんで良いのかな?とは、思いました。
そして、10年、20年して、恭平がどうするのか、そして、そうしたところで、どうなるのか?
一事不再理の問題もあるだろうし、時効の問題もある。

これで良いのだろうか?と思いますね。けっこう、感動的なことを湯川が言って、上手にまとめているような錯覚に陥りますが、私はそう思いながら、パッとしない終わり方だなぁと思いました。

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