報道を見ていると、例えば、ドイツが「脱・原発」を掲げたのだから、日本も続くべきだという論法が見えてくる気がする。

でも、このドイツの脱・原発政策と、今の日本の原発再稼働問題とは、全く関係ない。

ドイツの全原発停止の時期は、2022年。つまり、10年後だ。
10年もあれば、生活改善、新発電所の建設等、対応することは不可能ではないだろう。

今は、ドイツの原発も、元気に発電していることだろう。

しかし、日本の原発再稼働問題は、明日の電気をどのようにして確保するかだ。

ドイツが脱原発を決めたことは、まったく関係ない。

明日、ポコッと新しい発電所ができるはずがない。
用地買収から始まって、10年は建設に時間がかかるだろう。むしろ、今の日本で10年で発電所を作ることができるだろうか?難しい気がする。

その中で、原発の再稼働をしないということは、ドイツとは、まったく次元が違うのだ。

現在の日本政府の意向は、段階的に原発の依存度を下げ、将来的には、0にするみたいなことを言っている。
つまり、大雑把に言うと、ドイツと同じだ。

現在、火力発電所がフル稼働しているが、休みなく動いている火力発電所に、これから、トラブルの嵐が来ることは目に見えている。

脱・原発と嬉しげに叫んでいる人に聞きたい。

「どうするの?明日の電気」

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