なんか、怖いことになっている・・・

しかし私がどうしても違和感があるのは、声をあげた芸能人に対する「本当に理解して抗議しているのか」などの批判である。
 きゃりーぱみゅぱみゅさんに対して「歌手やってて、知らないかもしれないけど」というのもあった。こういう発想がとても不思議。
 人にはそれぞれの本分がある。
 魚屋さんには魚屋さんの、八百屋さんには八百屋さんの、営業マンには営業マンの本分がある。
 皆忙しいから、自分たちの代わりに国会で議論をして大事なことを決めてくれる人を選ぶ。衆院議員は「代議士」とも呼ばれる。
 もし代議士がいなければ政治のすべて大事なことを直接全員で話し合って決めるしかない。すべてのことを、だ。
 どの法案も完璧に理解し、論議できる知識を持って臨むしかない。膨大な時間がかかる。しかし皆そこまで時間はさけない。本業があるからだ。なので国会で代わりにプロフェッショナルな議論をしてくれる人を選ぶ。そのあと我々は仕事をしながら、見守りながら、自分でも考える。

検察庁法改正案見送り決定 「歌手やってて、知らないかもしれないけど」に言いたいことhttps://bunshun.jp/articles/-/37901


この記事、書いてあることは、概ね賛成なんだけれども、なんか、変。

と言うのも、今回の検察庁法の改正に対して、「三権分立」という言葉がキーワードになっていますが、なんで、こんな言葉がキーワードになるわけ?

検察庁は、内閣の一組織です。三権とは、内閣、国会、裁判所なので、総理大臣が、検察に対して、メチャクチャな人事をしたところで、それは、内閣内の話なので、三権分立には、まったく影響がない。
こんなことは、中学校の公民の教科書に、しっかり書いてある。
こんなことも知らない人が、トンチンカンな批判をして、本当に、それで良いの?

これって、わかりやすい例でいうと、じゃんけんだと思う。
A君がチョキを出して、B君がパーを出して、当然、勝敗は、A君の勝ちです。

ここで、「いやいや、ちょっと待て。なんでA君の勝ちなんだ」とイチャモンをつけている状態です。
「ルールで、パーとチョキだったら、チョキが勝つことになっている」と説明しても、
「は?何言ってんの?もっと議論しろ!」と言い返してくる感じ。

あげく、そんなじゃんけんのルールを知らない人を200万人くらい探してきて(日本の人口1億人)、
「だったら、多数決取ろうぜ!」と言って、無理矢理、B君を勝たせようとしている感じです。

普通、こんなやつが現れたら、「じゃんけんのルール調べ直して、出直せ!」って、一蹴するのが普通だと思うのですが。

でも、言うのは自由だとか、それは、ちょっと違うんじゃないかと。
小難しい話なら、まだ、分からなくもないですが、義務教育で習うようなことは、知っていて当然というスタンス(つまり、じゃんけんのルールレベル)でいかないと、なんのための教育なのか分からないです。

バカがメチャクチャ言って、じゃんけんのルールが捻じ曲げられるようなことがあって、良いのか?と思う。
でも、それが、現実におこっているので、どうしたら良いのかわからない。
バカが強い国になって、本当に良いのだろうか?

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